課題 >> 19. 「健康な赤ちゃん」 を読んでください。

健康な赤ちゃん

誤った方法で食事を与えられている赤ん坊は、機嫌が悪いだけでなく、身体も弱く、親になったばかりの人の心配事のひとつでしょう。 適切な栄養摂取は、当然ながら丈夫な身体をつくるために欠かせない要素です。 ここでは、実際の経験に基づいた効果のある方法を紹介します。これは、健康な子供を育てるためのより良い方法を探している親に役立つヒントとして提供されます。

どうやら、病院や医者たちは最近、このスローガンを採用したようです。「今太っている赤ちゃんは将来病人になる。」

今日病院で小児科医が支給する加工食品は、確実に赤ちゃんの体調をおかしくしてしまうものです。 それらは粉末で、水に溶かして赤ちゃんに与えるようになっています。

味見してみれば、あなたも赤ちゃんに同意するでしょう。 ひどいものです。

さらに、これは炭水化物だけで出来ており、身体の組織と骨をつくるのに必要なたんぱく質を含んでいません。 それでは太るばかりです。 現代の太り過ぎた赤ちゃんは、医師の指示通りの食物を与えられていることがわかります。混合粉乳とブドウ糖、水分。つまり炭水化物だけです。

生まれたての赤ちゃんの体調不調のほとんどは、単に食物が原因で起こります。 確かに赤ちゃんに食事は与えられているでしょう。 何を与えられているでしょう? ひどくまずい、炭水化物を大量に含む粉乳を水に溶かしたものや、過労の母親が与える脂肪分のない母乳です。 食物には、「たんぱく質」が大量に含まれていなければなりません。 たんぱく質は、神経と骨をつくる上で欠かせない要素です。 負傷した兵士は、たんぱく質を大量に摂取しない限り回復しません。 潰瘍は、たんぱく質を大量に含む食物が与えられない限り良くはなりません。

赤ちゃんの脳や骨、組織を発達させるには、たんぱく質を与えなければなりません 生後2日から少なくとも3歳まではそうです。 そうすれば、たくましく、愛らしく、機敏な赤ちゃんに育ち、よく眠る、健康な子になります。

この問題は、まず私的な事柄として取り組まれました。 発育不良の赤ちゃんを抱える父親がその子を救うために取るべき迅速な行動がありました。 父親がすべきことは、(1)その子を病院から連れ出すこと、(2)トラブルの所在を突き止めること、(3)事態を改善することでした。 残された時間は24時間を切っていました。 その子は死にかけていたのです。

そこで父親は、(1)その子を病院から連れ出しました。 それから(2)その子が食事を食べようとしない、または食べられないことがわかりました。 そして(3)その子に必要な栄養を補給できる調合乳(フォーミュラ)をつくって、与えました。

この調合乳には大麦を利用します。 かつてローマ軍は進軍した際、高たんぱくの穀物である大麦の食事を常食としていました。 この調合乳は母乳に最も近く、つくり方も簡単です。 これは古代ローマの調合乳であり、恐らく2200年前にさかのぼるものでしょう。

もちろん、ちょっと困ったこともあります。 大麦を調理するために鍋をひとつ犠牲にしなければならないのです。(本当に鍋が傷むので、大麦専用の鍋をひとつ用意してください。) 大麦を長時間煮込み、大麦湯をつくらなければなりません。火にかけたことを忘れて焦げつかせてしまうかもしれません。 でも、たとえ焦がしてしまっても、より穏やかな家庭と健康な赤ちゃんのことを考えれば、それだけの価値があるでしょう。

毎日24時間分の大麦湯を混ぜ合わせ、殺菌した瓶に詰め低温で保存します。 赤ちゃんに与える前に、この瓶を37度くらいまで温めます。(手の甲に垂らしてみて、適温かどうか確かめてください。)

スケジュール通りに赤ちゃんを育てようとしているからといって、赤ちゃんがお腹を空かせている時に食物を与えないのはばかげています。

食物を十分に取った赤ちゃんは、通常数時間眠るでしょう。 そうでなければ、必ず理由があります。例えば、ベッドにピンや何かの欠片(かけら)が落ちているとか、おむつが濡れているといったことです。 泣く理由がないのに赤ちゃんが泣いている場合、その原因がわかるまで徹底的に調べてください。 このような定説に従ってはいけません。(1)赤ちゃんは強情を張っているだけだとか、(2)重病にかかっているから、すぐに手術が必要だというものです。 その間のどこかに真の理由があります。

赤ちゃん用の大麦調合乳

さて、赤ちゃんの具合が悪い一番の理由は、食物の質が悪いことです。 それを改善するために、調合乳のつくり方を紹介します。

大麦湯 450cc

ホモ牛乳 300cc

コーン・シロップ 90cc

シロップの量は、赤ちゃんに合わせて加減してください。薄い方が好きな赤ちゃんもいれば、濃い方が好きな赤ちゃんもいます。

瓶の本数に従って、上記の調合量は何倍にしても構いませんが、それぞれの分量の割合は一定に保ちます。

大麦湯をつくるには、およそカップ半杯の大麦の全粒粉をモスリン布で包みます。膨らんでもいいように、口は緩く結びます。 これをふた付きの蒸気の噴き出し口がある鍋(アルミ製は不可)に入れ、約2リットルの水で6時間半じっくり煮込みます。 (煮込む際には、鍋から水分を蒸発させます。ふたに噴き出し穴のある鍋ならば、蒸気はそこから出て行きます。または、ふたを少しずらして、ふたと鍋とのすき間から蒸気を逃しても構いません。) 大麦湯は、非常に濃いピンク色に変わります。 こうして上記の大麦調合乳の原料となる適当な濃度の大麦湯が出来上がります。

赤ちゃんに大麦そのものを食べさせることはせず、上記の配合で水、牛乳、コーン・シロップと混ぜ合わせたものだけを与えます。 この調合乳には他に何かを加えてはいけません。「調合乳をもっと栄養価の高いものにするため」、ビタミンや乳脂を加えるといったことです。 調合法は上記の通りです。 この調合乳を使って、より健康な赤ちゃんに育てましょう!

大麦調合乳のつくり方
2. Tie it loosely to allow for expansion...
3. ... and place it in the pot containing 4 pints of water.
4. Boil slowly for 6½ hours with pot slightly vented so steam can escape.
6. Keep the formula cold until feeding time.
7. Heat a bottle to 98.6° F (body temperature).
8. Squirt a few drops on your hand to ensure neither too hot nor too cold. Then give it to the baby.

大麦調合乳

半カップほどの大麦の全粒粉を
モスリン布に包む。

口を緩めに結ぶ。

これを2リットルほどの水が入った
鍋の中に入れる。

以下の割合で大麦調合乳を調合する:

大麦湯 ― 450cc

ホモ牛乳 ― 300cc

コーン・シロップ ― 90cc

(砂糖などの)食物に含まれるさまざまな物質のひとつで、酸素と水素と炭素から成る。 炭水化物は身体に熱とエネルギーを提供する。

すべての生物の細胞の基本成分であり、適正な有機体の働きに必要な多くの物質を含む。 細胞組織の成長と修復に欠くことのできない栄養素。

果物や蜂蜜、ほとんどの植物や動物の細胞の中に自然に生じる単糖。 血液中で循環する主要な糖であり、身体の主なエネルギー源である。 ブドウ糖は商業的にも生産され、シロップの形で飴の製造に用いられる。